株ポケの御用聞きがあったそうな。

前にも一度記事にさせていただいた
株ポケによるご意見吸い上げに関して、
昨日の秋葉チェルモにて話し合いが持たれたそうです。


相当な人数が集まられた様子で、盛り上がったようでなにより。


その後主軸となっていた方がご自身のブログにおいて
今回の提案をアップされていたので、拝見させていただきました。


さすが大人! と言うべきでしょうか。
パワーポイントで現在の不満点とその解消点がわかりやすく列挙されており、
また双方にメリットがあるように改善点が提示したあったため、
おそらくその場ではわかりやすく提案がされていたのかなあ、と思います。


要約すると、
・新規ユーザーの取り込みと既存ユーザーの流出に対する考え
・イベントや運営に対する改善点
・販売ターゲットをどこにおくかによる戦略の提言

以上3つが主なポイントでしょうか。


なるほど、確かに着眼すべきポイントですよね。
それぞれが根拠に基づいて提言されていましたし、株ポケさんがうまい具合に反映させてくれたらいいですね。
…ちょっとだけ、「都合良すぎない?」って思う部分もありましたが(^^;




以下、今回の件に影響されてふと思ったこと。



□いまのポケカ


大昔と違い、インターネットでの情報伝達によってデッキレシピが簡単に手に入る現在では新しく始めたひとがレシピをコピって強いデッキを使うだけの作業ゲーになっている部分は若干あります。
レジェンドで大きくバランスが傾いた影響で、今のポケカは一部の強いカードを使わないと話にならないレベルにまでデッキパワーに差がついてきてしまっていますから、なんとなく始めたひとはまったく勝てないからすぐ辞めちゃうでしょうね。それって非常にもったいない。
ここはカード製作の力量不足。ゲームとしておもしろくない。


ほかのカードゲームはやってないんでまったくわかりませんが、


「ねえねえポケモンカード買ってみたよ! 開けてやってみようよ!」
「うわーウパーだ! ぼくこれ好きなんだよね!」「わたしはエイパムが好き!使ってみたい!」


(ジムチャレにてガブレン:バンギ:ギャラドスの洗礼を受ける)


「…なんか調整しても全然勝てないや。あのバンギラスGRとかいうのたくさん買わなきゃ勝てないってさ」
「わたしも。なんかベンチにポケモン出してもぜんぶなんとかダイブでやられちゃうからおもしろくない」


「「やめよっか。」」


っていうシーン、割と現実にあると思うんですよ。
もったいなくないですかこれ。
カードゲームなら当然っていうかもしれないですけど、そんなら今のカードゲーム全体がダメです。
強キャラはいてもいいけど、そいつがすべての上位互換になっちゃダメでしょ。


おもちゃっつーのは、面白くなきゃ意味がないでしょう。


今のポケカは惰性で出してるとしか思えないんですよね。
キャラクターブランドに甘えてるのか、出せ出せ言われるからなんとなく投げやりで作ってるのか知らないですけど、純粋におもしろいゲームを作る! っていう気概が見えないんですよ。


□いまのイベント


イベントに関しては元イベンターとして言い始めるとキリがないんですが、
今のあれはね、イベントなんかじゃないんですよ。
きちんとしたイベント論にあてはめるとね、
あんなのポケカを知らないド素人が場所を提供しているだけなんですよ。
ハードウェアとソフトウェアがマッチしていないんですよ。
日本のポケカの公式イベントにおいて、
ポケカを楽しく広めたい! 楽しんでいってもらいたい!」って思ってるひとがいるんならね、
あんなゴミみたいなイベントにしないですよ。
あのイベントを運営しているひとたちは、ポケカを愛してなんかないんですよ。


って思われても仕方ないレベルの低さです。
10年前なんかはポケモンバブルでしたからイベントの質を比べたらかわいそうかもしれませんが、
例えば今僕がポケカ始めたとして、あんなWCS予選みたいなのが唯一の公式イベントだっつったら「えー、こ、こんな運営でお金もらってるのー?」つってすぐポケカやめます。
子どもたちが親にねだってねだってねだりまくって
ようやく行けた思い出のイベントがあれになるわけですよ。
子どもなめんなって感じですよ。イベントなめんなって感じですよ。



□当てるべきターゲット


おそらく大谷龍さんの動きがハシリだと思いますが、
ここ数年で急激に「親子ポケカ」というスタイルが伸びてきています。
これはカードゲームのターゲットとして極めて異質ではあるものの
ポケモンカードゲーム」としてのターゲットとしては本来にして最高のユーザー層です。
子ども向けキャラクターとしてのポケモンは今や避けて通れませんから、初めてプレイするカードゲームとしての入り口は完成していますし、その親御さんが楽しくプレイできた場合は本来のカードゲームのメインターゲットである学生層よりも購入幅が広がりますから、これは昔になかった素晴らしいターゲットだと思います。
そのほかのカードゲームにはない唯一のセグメントにリーチできるのは大きな強み。


ただ、それでもカードゲームにどっぷりはまるのはやはり学生です。
今やポケカ以外にも色んなカードゲームがあるので、ちょっとおもしろくないとすぐ離れてしまう現状ではありますが、それは「おもしろいカードゲーム」であれば問題ありません(ここが難しいんですけどね)。
どこに焦点を当てていくかは、非常に難しいところですよね。
……まぁ、別にターゲットをどこに定めたところでやることは変わらないんですけれども。
大人向けにするとして、リデザインするわけにもいかないですしね。


個人的にまだ浸透してないターゲットとして「同人オタク」なんか良いなぁと思っています。


ポケモンは未だに登場人物、モンスターともに魅力的なキャラクターです。
しかも新作が出れば出るほど新しいポケモンも増えるため、
これだけ数があっていじれる分野はあまりありません。
以前ポケモンの同人イベントに参加させていただいたことがあったんですが、
そこに参加してる方々は
ポケカはかわいいから買ったことあるけどよくわからんからやってない」と
口を揃えて言います。
これは非常にもったいない。
だってオタクですよ? 好きなことにならいくらでもお金を使う人種ですよ?
ハマったらもう出るたんびにばんばか売れるに決まってるじゃないですか。

……まぁ、そんな彼らに浸透させるには
先述の「好きなポケモンを活躍させられる」シーンを作ってあげなきゃいけないんですけどね。





上のことをまとめると、ポケカのターゲットは今まっぷたつに分かれていると思います。


「親子」と「オタク」。

まず親子層。
たぶん自然に入ってきて、年月とともに自然に止めていきます。
だって子どもが成長したらその子はほかの趣味に目を向けるでしょう。止めますよそりゃ。
それでも親御さんがプレイしていたらそれは↓のカテゴリに入ります。

次にオタク層。
年齢はばらばら(現状中学生〜大学生。今減少傾向)。
でもそんな年でやってるっつーことは相当好きモンですから、そう簡単には止めません。
たぶん今はポケカのあまりのつまらなさに辟易しながらも付き合ってくれてる感じ。
でもそろそろいい加減に愛想尽きて止めてきてる、そういうように感じます。


別にどちらに絞るとかは考えても、今は子ども向け商品として売ってる以上は
あんまり考えても難しいとは思います。でも、ゲームとしておもしろくしなきゃあならん。
それはおもちゃを作るひとの使命。難しいですね。









とまあつらつらと戯言を漏らしてみましたが、
それでも今回のようなユーザーの声がどうこうっていうのに僕があまり積極的でないのは、
僕が今後のポケカになんの期待もしていないからです。

僕はあくまでカジュアルプレイヤーとして、出たら買ってテキトーに遊ぶだけ。
なんだろう、長い付き合いだしポケモンが好きだから惰性で買ってるだけです。
そんななんとなく遊んでるだけの人を楽しませてみろよ、とはたまに思いますけどね。



僕くらいの年代が一番いないんですよねー。身内もみんなやめちゃったし。
ポケカで知り合った一生ものの友人や経験もあるだけに、
今のユーザーさんにこの環境はかわいそうです。




OLさんとか若いリーマンとかもバーでカジュアルにポケカするよーな時代がくればいいのに。





□■□■□■□■□■□■【追記】□■□■□■□■□■□■


上記の記事をアップした翌日、プロフ欄をご覧になられた方から
「真摯に公式に対して運動をしている人たちに対して失礼な記事だ、今の環境をバカにしすぎてる。
 提案があるならきちんと動け」といった主旨のメールをいただきました。
ご意見をいただけるのは大変嬉しいんですが、


だから僕はどーでもいーんだっっつーの。


運動をされることは素晴らしいことだと思ってますし、
別にそれを否定する考えも持ち合わせていません。
今回の記事をご覧になってそう思われることに関し、非常に残念に思います。


今後こういったことがあると面倒くさいし、
意見があっても書かないほうがいいかねえ。

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