ゴールデンスランバー

毎月1日は映画の日、とゆーことで
気まぐれで映画館にいってきました。


ちょうどいい時間にやってたのがワンピースとゴールデンスランバー
ワンピースでも良かったんだけど
僕ぁ個人的に堺雅人が好きなので、後者にけってーい。


ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー


を、原作にした映画。
もともと伊坂幸太郎は大好きですから、
席に座ってわくわくしてました。





もと配達員の青柳雅春という青年が主人公。
大学時代の旧友森田と再会した雅春は、彼の様子がおかしいことを悟る。
友人の車の中でその態度を訝しむ雅春に、森田は
「このままじゃお前、オズワルドにされちまう」
と告げる。
その瞬間、凱旋パレード中だった総理大臣、兼田が突然の爆発で暗殺される。


何事かわからない雅春が車の背後を見ると、
向かってくる警察官の姿が。
なぜ、何の躊躇いもなく、こちらに向かってくるのか。
急に全身から大量の汗が流れ出てくるのを感じる。
森田は雅春にこう告げ、その直後、爆死する。



「逃げろ。逃げて、生きろ。」



突如首相暗殺の罪を着せられた雅春。
彼は、この突然肉迫したこの恐ろしい陰謀から、逃れることができるのか。





伊坂幸太郎の作品は、だいたいがどれもいくつかの視点で描かれていて、
それが最終的に収束していくところに醍醐味があります。
この作品も例外ではなく、
お、あの人があんなところに、あ、あんな人とつながるのか、と
面白いように伏線が直結していくのが見どころ。


もちろんそれだけではなくて、特にこの作品はメインが逃亡劇であるから
その危険に超接近したギリギリのスリルはたまらない。
登場していく人物もそれぞれ魅力的で、男なら思わずニヤリとしてしまう言動に
一瞬たりとも目を離せないでしょう。
あらゆるシーンのひとつひとつに意味があるから
だからこそ結末のすべてに合点がいく、パズルのような映画です。
同原作者のフィッシュストーリーもそんな感じ。





これはなかなかに面白い。
冒険心に火をつけたい男のあなた、
奥さん置いてこの映画観に行くといいですよ。