PS.アイラブユー

オリジナル・サウンドトラック P.S.アイラヴユー

オリジナル・サウンドトラック P.S.アイラヴユー


人を愛するって、どういうことなのでしょうか。




冗談まじりのケンカはするけれど、心の底から愛していたひと。
そのひとが自分の世界から現実的に消えてしまったときから、この物語は始まります。


あの人はもうこの世にはいない。
つまり、自分はもうあの人を見ることはできないのだ。


人を「死」と認識することとは、つまりそういうこと。
極端にいえば、「永遠に会えない」=「死」、
逆にいえば「自分の心の中でも会えるのであれば死ではない」ということ。


愛した人が消えてしまったことを認めたくない。
でも、自分の人生は否が応にも時間を重ねていく。






そんなときに届いたのは、今は亡き夫からの一通の手紙でした。
慌てて開けてみると、そこにはレコーダーが。





「びっくりしただろう? さて、今夜は思いっきり派手なドレスを着て遊びにいくんだ!」





破天荒かはたまた残酷なことなのか、
愛した夫からの手紙は、愛した妻がその人生を迷わず進むための道しるべだったのです。


それからというもの、事あるごとに夫からの『指示』が手紙で送られ、
周りの友人も巻き込んで妻は新しい人生への旅支度をしていくことになるのでした。


それはつまり、夫を忘れ、新しい男性と結ばれるということも当然選択肢に入ってくるということ。
さてそこで妻は、何を想い、自分の人生をどう進むのでしょうか。










妻がどんな道を歩むかわからないというのに、
夫はそんな妻に対しすべての手紙でこう書き記していました。


「P.S.愛してる」


夫は、どのような道を歩んだとしても、そんな妻を誰よりも愛していると。













恋とは違う、本当の愛。
この映画を見た感想はひとそれぞれだと思います。
ただ「愛してる」といえるだけで、それは本当に幸せであるということを、思い出してください。