塾のせんせいなのだ。

友達が池袋にて塾の運営をしています。
割とその塾には前々から仕事帰りに入り浸っていたりしていて、
その友達を誘って飲みに行ったりしていたのですが
ふとその彼から


「あのさ、この時期忙しいからちょこっとでいいから講師やってくんない?」


となんか変なお誘いを受け、やってみることにしました。








メガネとスーツに身を包み、
テキストと教鞭を手にぴっしーん!とホワイトボードの前に立つ僕。
さぁ始めるぜーガキども勉強の覚悟は出来てるんだろーぅなあぁぁぁ!!
と意気込んではみたものの、


「せんせー今日あたしやることってこのテキストやるだけなんだけど」
「あ、そなんだ…じゃ、わかんないことあったら聞いて」


的な空気感。
小4と中2の女の子の受け持ちとなりました。


小「せんせーおなかすいたからお菓子食べながらでもいー?」
僕「いーよーそんかわし僕にもくれ」
中「あーあたしもーそーだせんせードラゴンボール好きなんだよねー」
僕「そーだけどなんじゃい関係ねーだろ」
中「コンビニでサイヤ人のしっぽストラップもらったんだーいーだろいーだろ」
僕「別に羨ましくねーよーとっとと先にすすめなさいっ」
小「せんせー漢字わかんないから辞書とってきて」
僕「なんでパシんのよ。わかんないなら聞けってば」
小「じゃあこれはー?」
僕「ふふん、なんて読むと思う?」
小「その駆け引きめんどくさい。早くおしえて」
僕「すいません。『かいしゅう』です」
中「あのさーせんせー嵐の中で誰が一番好きー?」
僕「松潤に決まってんだろもうダントツだろ」
中「えー趣味わるーい」
小「ニノと翔くん以外好きとかありえないよねー」
中「ねー」
僕「待て待て待て待てそんじゃ今から松潤の良さを教えてやるからそこに直れぇい!」
小中「はーい」










一時間半かけてジャニーズの人気者とその売れ方のおはなしをしていました。
ぜんっぜん、勉強してない。