しろいひ

「生産ラインは確保できたのかッ!?」



「はっ、フタサンマルマルを以て全ての資材は確保、量産に向けての準備も整っております!」



「いいか、どれだけの準備をしようとも本番は一回のみだ! 失敗は許されない!」



「ハッ!!」



「限られた資材、限られた時間なのは仕方が無い! ならば我らの進むべき道はただひとぉつッ!」



「命にかえても生産をし続けることッ!!」



「そうだッ! 今の貴様らは死んだほうがマシなヤツらではなくいなくてはならない大切な人員となっているッ」



「隊長……」



「心配するな、今日は水曜日、私のラッキーデーだ。必ずうまくいく」



「隊長……!」



「総員準備にかかれえッ!! 生産を開始するッッ!!」



「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!!」














「隊長オッ!」
「どうしたアッ!?」





















「オ…オーブ…」
「なんだとッ!? はっきり言えッ!」













「オーブンが壊れてて、クッキー焼けません!」















「なんだとオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!?」
















というわけでホワイトデーです。
↑の飛び交ってる会話は僕の脳内で実際に起きた出来事で、
よーするに朝4時に起きて筋肉痛になりながら必死こいて作ったクッキーが、
うちのオーブンの故障でただの粘土に成り下がったということです。これはひどい


「チョコとクッキーどっちがいい?」って聞いたら
「両方!」って言うもんだからチョコクッキーを作ることにし、
あげく会社の連中にも公言しちゃったもんだからもう引っ込めない。
そんなワケでタッパーにチョコチップの混じった黄色い粘土を入れて今日僕は会社に向かったのです。


しょーがないので会社帰りに彼女ん家(実家です)に行き、オーブンを借りてその場で焼くことに。
彼女にも手伝ってもらって(!?)なんとか全ての焼成が完了。
僕もご家族と一緒に食べましたけど、予想以上にウマく出来て本当によかった!
実は生地をこねる段階で砂糖と塩の加減を逆に間違えるとこだったりしたんだけど、
なんとか甘くサクフワなクッキーが出来たので大満足です。



ホワイトデーだからってんで無茶して彼女ん家行ったんですが、
そうそう新橋から行くもんじゃないなとゆーところ。
長居はしなかったにも関わらず帰りは終電で、慌しい訪問になりましたとさ。


早起きも手伝って、そーとーに疲れた。ぐわー、明日も会社だー……。
ん、がんばろ。