チャーリーとチョコレート工場

チャーリーとチョコレート工場 [DVD]

チャーリーとチョコレート工場 [DVD]


ま、正月にいろいろDVDは見てたんだけど、今日は会社(すっげーダルかった…)から帰ってコレ見てました。
てゆーか久しぶりのレビューだな。うん。半年ぶりくらい?


で、そもそもこれは「夢のチョコレート工場」のリメイク? らしいんだけど、だからこそ問われるのは最新技術を用いたさまざまな演出になるわけだよね。でまぁやっぱりポップコーン映画でもなくダークでもロジックでもないので、それこそ家族とぼけーっと観るには適した映画だと思うわけ。あれやね、シュレックとかトイ・ストーリーと同じ感じで。


金と労働と寒さにまみれた現実世界に生きていると、こういったパラレルワールドがあったらいいなぁと思うのは誰でもそうだとは思うんだけど(それがお菓子であろーが女性ばっかの桃源郷であろーが)、これは現実にあるパラレルワールドに入ってもいいよという少しねじれた空間でのお話。
だから純真な子供をターゲットに選んだわけだけど、それでも中で行われていることは現実なわけだから、




要するに自業自得で哀れな目にあった子供がそのまま哀れなまま退場していくところが



ものっっっすごく気に入ったのさ。





僕ね、子供だましの映画の何が嫌いって何か不都合なことがあってもマジカル不思議パワー(典型的なもんで言えば「涙」とかね)で生き返ったり回復してたり世界が何事もなかったかのよーに平和になるところが嫌いなのさ。
や、平和になるならなるでそのことを起こすために何か理由とゆーか過程が必要になるわけでしょ。逆に言えばその過程がなければそのマジカル不思議パワーは発動しちゃいけねーことになる。
この映画の傑作なところは、コミカルに見せて実はすっげー現実的なところにある。そりゃウンパルンパがどこの人だとかあんな施設は存在云々っていうのは別問題だけれど(あれは「前提」だからね)、例えば青くなるガムを噛んでしまった子はどう足掻こうとも一生青いままなんて最高ですよねギヒヒ!
だから「パラレルワールドに見せかけた現実」っていうこの設定は大好きなのだわ。
まぁ見方によってはグロく思う人もいるかもしれんけどね。マイクすっげー背伸びてるし。



とはいえ、その工場内はものすごく楽しい。
遊び心旺盛っていうか遊び心で出来てる大人ってのは最高だよね。その具現化力があるわけだから。
その遊びで作った「自分の世界」に特定の価値観で固まっちゃってる「フツーの人」を入れたらどうなるかってゆー実験は確かにしたくもなるさ。や、この作品のウィリー・ウォンカの目的はそうじゃないけど。僕だったら遊び半分で一般人をこねくり回したくなるやね。…ん、ウンパルンパにダンスを仕込んでたとこから察するにひょっとしてウィリーもその気があったのかもしんないね。うん。



まぁともかく、そんな遊び心によって逃避してたトラウマとも向き合えたウィリーは結局幸せに暮らしましたとさめでたしめでたしという話。
やー、だけど出てくるお菓子があんまりウマそうじゃないのが…ちょっとねぇ。僕が日本人だからかしら。





とりあえず弟がディズニーシーで買ってきたチョコをちょっくら食べてみる。
うん。チョコはやっぱりたまーに食べるのが一番おいしい。