面白くないからアアアアアア!






僕の自転車は実にもう6、7年ほど乗り続けている代物で、
それはもうあちこちガタがきているし色もくすんできているけれど、
壊れたところも直し直し7、8万くらいかけてメンテナンスしております。
だからこそ頼れる相棒として愛用しているのです。



昨日は駐輪場がなんらかの事情で使えないやらなんやらで、
まあ正直に言うと5年ほど勝手に停めさせてもらってるマンションの住人がいたから入れなかっただけなんだけど実にもう情けないわけなんだけれども、つまりその日だけは一日くらい、一日くらいだいじょーぶだべっつって近くの銀行に停めたわけです。
確か前回の撤去日が25日だったから、まだまだ全然平気だしょー、なんつって調子こいて友達と飲み行くことになってじゃあチャリ取ってくるから待っててケロー。うんわかった早くねー。ほーい。とゆー感じで銀行に行ったら




まあアレだ、おいしくテキョられていましたよ。




おかしーよ絶対ー。なんで前回から1週間という短いスパンで撤去なんかやっちゃうわけ?
いつもはアレじゃん、一月に一回やるかやらないか、やるのかい、やらないのかい


中村きんにくん「やーるッッッ!!!」


つって撤去してるくらいなのにあまりに行動が迅速。練馬区とは思えない。
しかも「自転車撤去おめでとー!」乾杯とかいらないから。
バーチャのチーム新メンバー歓迎の飲み会(3人。)だから。
「自転車撤去イェー!」
全然盛り上がらないから。






というわけで今日は集積場に向かうのでした。
家からおよそ歩いて40分、払うはおよそ4000円、今月はもーCD買うの無理。あーだりー。
で、やっぱ退屈するだろーなーと思ってウォークマンとDS(2Vキモリ生まれました)もきっちり充電しつつ、げんなりしながら谷原の集積場に足を向けたのです。





アルバム1枚が終盤に差し掛かったかなーくらいですかね。
そろそろ現地に到着です。
うん、この曲が終わってあの角を曲がったら集積場だ、今はもー5時だし、とっと金払って帰ってどっか遊びにいこーっと。
つって角曲がったら、




ね、





荒地。




西部劇でいうあのカサカサして玉が転がってるよーな、荒地。





あれ、草みたいなのがぼーぼー生えてるけどアレがなに、撤去された自転車の成れの果て?





そうするとあの黒めの草が僕の?





お か し い だ ろ !!





おかしい。集積場だろ、いくらなんでも自転車を草に変える魔法の地じゃないだろ。
もしここが集積場がないってんならどこだってんだよどうなってんだよねえ教えてよすぐ隣にあった交番のおまわりさんッ!!



『ただいまパトロール中ですからこの電話にかけると署の人が対応するよ!』
って札だけあったからとりあえず投げ飛ばした。クソッタレ税金泥棒。




んで近隣の人に聞いてみたら
「ああ、それなら練馬高野台駅のほうに移ったよ。石神井で取られたならそこだろうねえ」
という答え。
つまり、僕は地元の駅を乗り越えて電車も通ってないような僻地まで歩いたのに、
実際はそこまで歩かなくても地元の駅から一駅の場所に集積場が移動したんですって。
ああーなるほどね、それならみんな取りにきやすいっておおおおおおおおい!


「ひょっとして…その集積場も17時半で受付終了?」
「そうだね。だから…あと30分?」


ここから30分で戻ってさらに一駅ぶん歩けったらまぁずいぶんと悠長な旅をご用意してくれたもんですな。
僕はウォークマンもDSもなんもかんもバッグのすみにまとめて、さらにそのバッグすら丸く折り込み、小脇に抱えてすみやかにクラウチングスタートの体制を取りました。


3。 休日のここまで時間使ったんだ。


2。 ホントは遊びいったり買い物いったりしたかったんだ。


1。 それをここで無駄になんてさせられるかああああああああ





GO!








もう見苦しい見苦しい。ほとばしる汗飛び散る汗流れ出る汗したたる汁!
脱兎の勢いで二駅ぶんを走った僕は、第三者的にはどう見えていたのでしょう。
「一人デトックス?」
「岩盤ないけど岩盤浴?」
「夏はとっくに過ぎていますよー?」
ああああああ痛い痛い痛い。
それでも僕は走り続けるのでした。4000円を払うために。あ、痛いナァ。(追加で







自転車を取り返したのはホントぎりぎりの17時32分(過ぎてる)。
受付の人にどん引きされながら汗まみれの4000円を手渡し、なんとか家路に着いたのでした。








僕「とゆーわけさ、散々だったよー」
弟「ふーん…俺前回撤去されたときにさ、ハガキがきたんだけど」
僕「うん」
弟「移動の知らせはばっちり来ててさ、そして兄貴にも伝えたと思うし今日もわかってたんだけど面白いからあえて黙っていました。」








なんで最後敬語なの。