ホワイトファング

ホワイトファング [DVD]

青年と狼の心温まる物語。
父の遺した金山を求めて旅をする青年と、道中出会いと別れを繰り返す犬の血が混じった狼の友情の映画です。

父の友人と共に旅をする青年がこれまた最初のほうはどんだけ自分イズムやねん、お前のせいで一人ひとが死んでんのやぞ、という感じでもう目も当てられないほど迷惑をかけてるのですけれども、そのアホさ加減がそのまま「田舎の純朴さ」に繋がってるのかなと拡大解釈すればそれはそれでよしですよ。
あとねー、まず犬語っていうか、動物がどんなこと考えてんのかなんとなくわかる人はこの映画もっと面白いと思う。冒頭にこのもう一人の主役ともいえるホワイトファングが生まれ、孤立するシーンがあるのだけど、ただ「かわいいー」「かわいそうー」って見るんじゃなくて、彼の彼なりにおっかなびっくりな一人旅を自分なりに翻訳して観ると楽しいんじゃないかな。母狼が死んだときや、群れを見つけたとき。それぞれに感情移入してみることをオススメ。動物って言葉じゃなくて仕草でコミュニケーション取るから、そこをうまく読み取って欲しいかな。

すごく素直なストーリーなので詳しいことはあえて抜きで。
景色が極寒の雪山や温かい川岸など、人物以上にクローズアップされていて、これは普通に必見。古い映画だけど、澄み切った空気や暖気の流れる小川は美しいと思った。
そしてこれがディズニー作品でよかった。何が言いたいっていうと、僕はこれハッピーエンドでよかったと思うのですよ。最近見方がひねくれてるのもあって、「えー最後もうひとひねりしろよ」とか思ったりもするのですけども、こればっかりは王道のハッピーエンドで本当によかった。泣いた。

心洗われる映画です。
あとわんこ派の人は確実に観てください。