恋の門

巨乳だしねえ。





酒井若菜松田龍平だかが主演のラブコメディー。
自称漫画芸術家の「門くん」とコスプレヲタクの「恋乃」のへんてこ青春物語で、見てるぶんには楽しいんだろうなぁ、だけど関わりたくないなぁな映画。
「石」を使って自らの芸術を漫画と言い張って全国を放浪する門をある日拾った恋乃は実はコミケ常連のコスプレヲタク(今一発変換で「コスプレを炊く」と出ました。スゲェ……)。お気に入りのキャラのコスプレを酔いつぶれた門にさせた恋乃は、その似合いっぷりにすっかり気に入ってしまう。しかし門は門で石を芸術と言い張るそれはそれは変人で、常人に「漫画芸術」を理解されないたびに自らを卑下し問い続けるよーな人間なので、当然普通に彼氏なんてつとまるはずもなく。
元大物漫画家や声優界の大物なども参戦しめちゃくちゃになりながらも自分の信念とあり方を見つけ出すドタバタなストーリーであります。


やはり邦画っていうか、やっぱ素朴な環境を題材にした画は親近感沸いて面白いよね。
実際はありえないんだろうけど、いつ目の前で起きてもおかしくはない話であるわけですよ。いや実際あったら引くけどさ。
とかくコメディで、時にはあまりにもデフォルメされた効果や演出が出てそれこそ漫画を読んでいるような感覚。
ただ面白いってんじゃなくて、「んん? 今のは……ああ、そういうことか」と一瞬観ているものを置いてきぼりにするのが楽しい。ってか、コミケ知らない人間からしたらそりゃもうわからん世界であろうのだろうけども。
んー、電車男よりはヲタの世界がわかる映画なんじゃないかな。別にキモヲタが出てくるわけじゃないから(まぁキモいシーンもあるけど)、なんつーか「隠れヲタクはこんなふーに暮らしてますよ」みたいな。前半部分はまさにそんな感じ。


てかさりげに大物俳優をばんばか使っているので、それだけでも一見の価値あり。テーマソングなんか忌野清志朗が歌ってるからね。あぁそうだ、最後のノリなんか何故か「平成たぬき合戦 ぽんぽこ」を思い出したなぁ。


カップルで家族で。
「バッカでー」とか言いながら観て欲しい映画です。
男と女のドロドロえっちぃシーンもあるから、大人が観るべき映画だよ!
感想を一言で言えば、「変だけどなかなかな味のカップめんを食べた感じ」。





そして酒井若菜MEGUMIに見えて仕方なかった。