空色銀河

まぁ映画とは完全に違うのだけど、カテゴリーとしてはこっち方面かなーって。



時代背景は2200年くらいの地球で、空は汚れ、海は濁り、大地は乾ききっている状態。
そんな人類は宇宙に移住しようと、代表クルーを数人立てて移住先を探すために宇宙船に乗り込んだのであった。
で、そんな道中、クルーの一人が「地球が手遅れになるのを気づかなかった昔の人に、いずれ地球が住めなくなるってことを気づかせてやるんだ!」とタイムマシンを発明。他のクルーたちは半信半疑になるが、当人はいたって本気。大勢に叩かれ怒りこもってしまう。
そんなタイムマシンに遊び半分で入ってしまった発明者の友達であるクルーとついてきたロボット3体。航行軌道上に接近していた彗星の力により、タイムマシンが動いて4人は昔に飛ばされたのだー。
飛ばされた先は西暦950年くらいの日本。巫女が支配している農村にたどり着いた4人は、何かとお世話になる中、その村の巫女の絶対的支配力を耳にする。
どうやらこの時期にも偶然ハレー彗星がくる時期らしく、巫女はその別にぶつかりゃしない彗星を「災いが起こる前触れ」として農民たちを恐れさせて自分へ頼るように仕向けてるー。みたいな。未来からきた彼らはそんなの知ってて怖くないから巫女を村から追っ払うのだー。みたいなストーリー。うん、書いてて疲れたからぶっちゃけはしょった。





感想としては、間違いなく夏の公演より断然いい。
役者さんのクオリティの関してはやっぱ学生の楽しさってのがあるだろうし割愛するとして、
演出に迫力あったね。ダンスや曲も「盛り上がってて」いいと思った。
最初登場人物すんげ多くて、「え、これ使いきれるの?」と思ったら見事に使えててそこが高評価。夏に比べてぜい肉が落ちた感じがする。スマートなストーリー。
あとバトルシーンもよかったね。これぞ演劇ですよ。殺陣っての?
ちゃんと刀の抜き方振り方も基本にかなってるし、今回の公演は普通に面白かった。


最後アレかなー。水漣が村を去るシーンなんだけど、せっかく血族の執念で頑張っていたんだから、去るときも素直にならんでほしかったかな。
ソラ(主人公な)を認めて向かい合って話をするんじゃなくて、例えば
「村のものは我らへの信仰を失ってしまった。もうこの村には価値なぞないわ」
「水漣様!」
「(立ち去ろうとし、ソラとすれ違いざまに)…ソラ、といったな。そちの世界はこの空のように美しいか」
「……僕の生まれた世界の空は暗くにごっているホニャラララ」
「……そうか。(目を閉じ)……あの妙な機械は裏に置いてある。勝手にするがいい」




とかね。認めてるんだけど素直じゃない、みたいなの。彼女のキャラにはそれが出来ると思うんだけどなぁ。
ま、演劇とゆーものを堪能させていただきました。どもっす。







「ロボット役の一人が、すげー台詞棒読みだったね」





ろ、ロボット役だからッ! きっと、ネジが抜けててしょうがなかったのッ!
ロボット役なんだからッ!!!