ドラムマニアV
僕の近所にはシネコンがあるんですが、
そこにはツタヤとゲームセンターが入っているのです。
CDやDVDを返しにいくときは、決まってそのゲーセンに入ってしまうのが僕の悲しい性であるのですけれども、
最近ハマっているのはドラムマニアVなのです。
人気シリーズドラムマニアも、ついにシリーズ11作目? くらい?
ギターとの連動と動いてきたこのゲームも、ついに名称をそろえて登場と相成りました。
その名も、「ドラムマニア V」。
もはや基本となったカードシステムはもとより、ポイントによるギタドタワー、店舗ごとのチーム戦などもあるというから面白い。
問題は、僕がそのギタドタワーとかチーム戦とかの概念をあまり理解してないことです。
で、近作には3ステージぶんの長さを持つ曲がロングバージョンとして収録されているのですが、
その中でひときわ目をひいたのが「K」。
人気バンド「BUNP OF CHICKIN」の名曲です。
僕もこの曲は好きなので、さっそくやってみることにしました。
これに入ってるよ。
- アーティスト: BUMP OF CHICKEN,藤原基央
- 出版社/メーカー: トイズファクトリー
- 発売日: 2004/04/28
- メディア: CD
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バンプの歌詞はまるで詩や物語のようになっていて、この「K」はとある黒猫の話。
孤独に生まれ、ひとりで生きてきた黒猫。
そんな黒猫に共感し、共に生きようとしてくれた若い絵描き。
最初は反発した黒猫ですが、しだいに打ち解け、いつしか彼らは親友となっていました。
絵描きは猫に「ホーリーナイト」と名づけ、そんな彼に猫は甘え、お互いの穴を埋めるような生活が続いたのです。
が、2年後。
絵描きはあまりの貧しさに倒れてしまいました。
息も絶え絶えになった絵描きは、黒猫に一通の手紙を託します。
これを僕の恋人に渡してくれ。夢ばかり見て飛び出してしまった、僕の帰りを待つ恋人に。
そういうと彼は冷たくなっていきました。
売れる絵をかけば生活は出来たかもしれない、それでもアンタは不吉なおれの絵ばかりを描いた。
こんなおれを、描いてくれた。
だからアンタは、倒れてしまった。
わかった。この手紙は、絶対にわたしてやる。このおれが、絶対にわたしてやる。
その日から黒猫の旅は始まったのです。
不吉な黒猫が通る道すじ、オトナはもちろん子どもも猫に石を投げます。
降りかかるのはただひらすら、罵声と暴力。
心身ともにボロボロになりつつも、猫は立ち上がり手紙をくわえて走り出します。
毛並みはくずれ、手足はズタズタ。それでも、猫は立ち上がります。
あいつはおれを、温かく包んでくれた。
ホーリーナイト。聖なる夜と、呼んでくれた。
負けるものか。あいつのつけてくれたこの立派な名にかけて。
おれは、聖なる騎士、ホーリーナイトだ!
どれほど経ったでしょうか。猫は、ついに恋人の住む村につくことができました。
親友の故郷…見つけた…あの家だ…
恋人は、猫のくわえていた手紙を手に取り、
そして、動かなくなった小さな騎士を、庭に埋めてやったのです。
とあるアルファベットとともに。
初めてこの歌を聴いたときは涙が止まらなかったものです。
あなたは、自分に名前に誇りを持っていますか?
絵描きも、猫に「キャイーン」ってつけてたら物語は分岐を迎えていたかもしれませんね。
おそらくはバッドエンド系の。