isigami2005-02-24




就職活動は消去法。




バイトでコピー機の搬入をしていたのですが、
このクソ重いギガンテスみたいな怪獣は僕の腰を執拗に痛めつけ、直視できないダメージを与えたのです。痛恨の一撃ってやつ?


トラックの運ちゃんと雑談をしていたのですが、僕が現在就職活動中だと告げると、彼は溜息をついてこう言いました。



「仕事を決めるのなんざ新卒んときだけじゃねえよ。一生ついてまわる以上、常に考えなきゃいけねえんだ」



彼は大学を卒業後、商社に入ったのちに2年で退職、その後建築家や保険の営業、そして現在配送の運転手をしているそうです。
「俺の場合な、2年で必ず会社辞めることにしてんだ」
「なんでッスか?」
「おめぇの年からすりゃわかりづれぇかもしれないけどな。経験を積みてえんだよ」
「つまりいつになっても色んな経験をして自分を成長させたい、と」
「だな。こーゆーことすんのは若いやつだけの特権じゃねえ。多少身体に無茶利くなら、がむしゃらでもいいから経験を積むのは決して悪いことじゃねえよ」




上を見上げるのは若者だけじゃない。
上を見ようとする者すべてに与えられた権利。


人間の作った社会というのはすごいものです。
だから、人間が一生かかっても全部体験できない。
それゆえ、使える時間を精一杯に使って「楽しんで」生きることが大切。




彼はあと2ヶ月で運送会社を辞めるのです。
その後の彼は、どのような人生を歩むのでしょうか。



「電車の運転手もいいかもな」線路を見やり、彼はいいます。






彼の旅はまだ始まったばかりです。
僕も、負けていられません。