春発売のウツギ御三家が発表されたのでちょっと注目。
それぞれのポテンシャルは間違いなく高いので、工夫しだいで今後も活躍できそう。
問題は、どれもポケモンとして僕があまり好きじゃないのばかりだということ。
ところで、「メガ〜」ってデッキ名にすると、なんでも強そうに見えるのです。「メガノコッチ」とか「メガヒンバス」とか。



なんだ、その哀れみの目は。



バクフーンex

HP150 炎
弱点 水闘
抵抗力 なし
逃げる 1

ポケパワー「バーストアップ」
このパワーは、自分の番にこのカードを手札から出して、自分のポケモンを進化させたとき、1回使うことが出来る。自分の山札から相手のベンチのポケモンの数ぶんまで炎エネルギーを選び出し、自分の炎ポケモン1匹に付ける。その後山札をよく切る。


炎炎無無  メラメラ   80
自分のエネルギーを1つトラッシュする。そのご、相手のエネルギーを1つトラッシュする




パワーを分析すると、効果はこう分かれます。
@手札から進化したときに発動する
→ミツルやタイムマシーンでは不可
@山札からエネを場につける
→山札シャッフル、山札圧縮、エネ加速、山札にエネがある(送る)必要がある
@相手のベンチの数までエネを選ぶ
→相手のベンチを増やす効果と相性がいい(現段階ではない)
@炎を選び、炎ポケモンにつける→炎ポケモン中心に組むべき


バクフーン自身が当然炎ポケモンなので単身で戦うか、もしくはエネを大量に消費するポケモンリザードンex、ボーマンダexなど)に加速してサポートに回るか。
技は自分のパワーがあるからこそ認められるコスト。4コスト80Dリムーブ効果は決して良いコストパフォーマンスではなく(同じ技使いたければサメハダーexがありますから)、あくまで「唯一持っている技」として認識したほうがよいでしょうね。
ADV2のバクフーンexはそこそこの攻撃力を持っているので、タイムマシーンなどの工夫で戦うと「バクフーンデッキ」としてそこそこのシェアを取れるのではないでしょうか。


相性のいいポケモンリザードンex、レックウザex(st)など

メガニウムex

HP150  草
弱点 草炎
抵抗力 水
にげる 2

ポケパワー「グロウヒーリング」
このパワーは自分の番に1回使うことが出来る。自分の手札から草エネルギーを1枚選び出し、自分のポケモンに付ける。その後、そのポケモンのダメージカウンターを1つ取り除く。このポケモンが特殊状態ならこのパワーは使えない。


無無無  はっぱカッター   50
草草無無無  パワーポイズン   90
自分のエネルギーを1つトラッシュして相手を毒にする。



「グロウヒーリング」は、草エネルギー加速をメインとした安定型ポケパワー。
草版「呼び水」ともいえるでしょう。
@手札から草エネルギーを場につける
→手札にエネが必要、エネ加速、効果先に制限なし
@ダメージカウンターを一個取り除く
→加速&回復
@毎ターン使える
→安定して手札にエネ供給する手段が必要、過剰になったエネをコントロールする技術が必要


まっさきに注目した相方が「マルノーム」。草コストを必要とし、回復との相性が非常にいい上に弱点も分散できるのでハーフで組むなら彼(彼女?)をオススメ。もちろんメガニウム自身も草ポケモンなので、構築に無理がなくなります。
また、技がどちらもブースト対応なのも良い感じです。草ポケモンには嬉しい高出力の技で、また2つの技のコストもバランスがいいため不自由なく動けるはずです。
グロウヒーリングのおかげで安定したエネ加速もできますし、非常に使いやすいポケモンといえるでしょう。
加えて、水抵抗というのが大きな強み。カメックスオーダイルの攻撃にマイナス30の抵抗をかけられるのは、自身の回復能力も手伝って非常に有効です。
コストの大きめな草ポケモンの助力となってくれるでしょう。昔の「おいしげる」に負けず劣らずのいい能力を持っており、ハーフでもスタンダードでも幅広い活躍を見せると思われます。


相性のいいポケモンマルノームノクタス(ex)、フシギバナex、ジュカインキレイハナなど


オーダイルex

HP150  水
弱点 雷
抵抗力 なし
にげる 3


ポケボディ「いあつのきば」
このポケモンがバトル場にいるかぎりお互いのポケモン全員(exはのぞく)はポケパワーを使えず、ポケボディも働かない。



水無  つなみ   30
相手のベンチのポケモン全員にも、それぞれ10ダメージ。
水無無無  きずにかみつく   70+
相手のダメージカウンター×10追加する




「いあつのきば」は疑似PP(B)L能力。
@バトル場にいる限り発動
→ダブルなら確率アップ、展開に限定要素あり
@お互いのポケモン全員(ex以外)のPP、PBを消し去る
→自分の場も含められる、exは止められないのでPBの優先順位でベトベトンexには負けることになる
@自身はexである
→自分の能力は消えない、本来苦戦するはずである「しんぴのまもり」や「ふしぎなまもり」を無視できる


「きずにかみつく」は要するに「ヨガのポーズ」です。ただしこのスペックのおそろしいところは初段のダメージが大きいほど脅威は増すという点。基本が70なので次回は140、とつまり2回攻撃すれば全てのポケモンを倒すことができることが言えます(もちろん抵抗力、その他要素による左右はありますが)。
ただしそのぶん技のコストはやや大きめ。ただどちらもブーストに対応しているので水エネルギーを1枚つけてさえいれば問題なく戦えることになります。
地味ですが、「つなみ」は「きずにかみつく」とプチコンボになっており、また「相手にダメージカウンターが乗っていれば」系統の技と相性がいい構造になっています(ノクタスex、マグマ団のグラードンなど)。
「きずにかみつく」のダメージを増やす手段としては
@自分で普通に攻撃する
@仲間に事前に攻撃してもらっておく
@PPやトレーナー(「かいおんぱ」や「びっくりボム!」)などで自分のターンのうちにダメージを増やす
などがあげられます。
最近の構築の際、ハーフで活躍のジラーチ(PCG2)やスタンダードで活躍のピジョット(PCG1)などを止めることが大きいのは当然のこと、バシャーモ系統やサーナイト系統、メタグロス系統やレアコイルエネコロロなどにも大打撃を与えているのは間違いありません。逆に、自分の能力を拘束してしまっているPB(マグマ団のグラードン、アクア団のカイオーガ)の足かせを外すことも可能です(ダブルバトルのみ)。
同系のPBとしてケッキング(ADV1)の「なまけがお」がありますが、あちらのほうがPBとしては上位になります。ただし、オーダイルは水ポケモンであるという点、出力の安定性から、どちらをどう使うかは状況に応じて、でしょうか。
どちらにせよあまりコンボらしいコンボはなく、相手の場を抑制している間に殴り勝つ、といった戦い方になりそうです。



相性のいいポケモンノクタスミロカロスex(プテラex、デンリュウex)、PPではなく技でドローするポケモンオオタチマッスグマ、ルナトーン)など