食べたチャオズたち (食欲半減の読み方)


・餃子実験工房
プチ餃子を研究しつくしているチャレンジャーな餃子屋。
餃子の味は「ハバネロ」と「ネギマヨ」のふたつがあり、どちらともに媚びすぎている感が拭えないがその味は妥協のない確かな餃子。ただ、小さいだけあって餃子本来の味はあまりしなかったのが残念。


・華興
もちもち生地の水餃子のような食感が特徴。
他店のカリカリ感との間に挟んでつまむと、柔らかい汁がとろりと流れ出し舌をつたう。さっぱりとした食感が、他店の餃子との最高のコラボレーションになる。
タマネギの甘味が残る本格中華の一品。


・チムドンデン
遠く沖縄から参戦した若き料理人のアイデア餃子店。
見た目は餃子というよりは和菓子のようで、カリカリの揚げ生地の中にイカやエビなどのシーフードで勝負。
タコライスというサイドメニューもあるのでガッツリ食いたければ寄らざるをえない。


・銀座天龍
アホかといえるほどのでかさを誇る銀座の老舗天竜の登場。
ほどよい肉汁があふれるうまみは、質も量も超越したまさに神業餃子。
彼女の前で3パックくらい買って食いまくるといいよ。きっと引かれるから。


・包王
餃子のくせして小龍包みたいなニクいやつ。
近江牛をふんだんに使った肉汁満載の餃子は、一口で食べないとスープがこぼれてもったいないお化けが出てくる。お化け! お化け怖い!
普通にうめぇぞ。味はマヨペッパーとねぎ塩があるから、好きなのを選ぼう。
「小龍包でいいじゃん」だけは言わないでおくのが、大人の礼儀だ。


・包包
浪花の味噌餃子。「道頓堀餃子」という名前からの通り、コテコテの気合があふれるオーソドックスな餃子。
餡に豚肉とニラ、キャベツは当然として、特製醤油を練りこんである。
浪花の心意気を、一口で受け止めよう。


・ニイハオ
ハオチィ。(おいしい)
噂の羽根つき餃子といえばここ以外にないといえるほど有名な餃子店。
餃子を作る際に出来る羽根を食感の一部として工夫したこの一品は、見た目もさることながら皮以外のこのパリパリとした食感により斬新極まりない餃子に仕上げている。
基本忠実、それゆえのうまさを是非とも堪能すべきだ。これ食わなかったら、モグリな。


・石松
お茶の国静岡から参戦した粋なおっさんの作るヘルシー餃子。
なにかっちゃあモヤシをつけたがる気質の持ち主だが、気合や味はモヤシっ子のそれではない。
肉汁というより、キャベツの甘味で勝負した餃子は、油にまみれた舌を綺麗に洗い流してくれること間違いなし。すっきりとした餃子、ここに極まる。


・蕃龍
普通の餃子と思いきや、乗っけるものに工夫をすることによってナンジャに看板を掲げた職人の店。チーズ餃子は取り合いになることうけあいである。
ビール工場を持っているのが自慢なのだが、今回ビールは飲まなかったためまた今度ということに。ぜひ、次こそはチャレンジしたいところ。