ダジャレーヌーヴォー。(うまく決まった。)




実は僕は大学3年生でありまして、俗に言う就職活動とかいう恐怖の大王と戦う時期がついにやってきたにも関わらず、朝から夜まで終始友達はパソコン、などという死にたくもなるような生活を続けているかたわら、ほんのすこし、お遊び程度に大学行ってる感じなのでした。
こいつぁタダゴトじゃねぇぜ…ということで僕はいま大学で何をやったかということを胸を張って言えるように、大学の講義とかいう老人の独り言みたいなスピーチを終えたあと、イベント運営のために練馬区役所に向かったのでした。


既に数度にもわたって打ち合わせをしているこの区役所ですが、来年行う予定である大きなポケモンのイベントの会場候補なのです。役所の人とは顔見知りとなるほどの仲ですが、そう思ってるのは僕だけのようです。死んでいいかな。
で、ネタ抜きでいいますと僕自身忙しいので、プレゼンテーションは1月になりそうなのです。申し訳ありませんが、詳細が決まり次第追っ手連絡しますので、今しばらくお待ちください。>スタッフ候補の方


ところで僕は実に6年もの年月をイベントというものとともに過ごしてきてのはいいものの、まさかその程度のおままごとで仕事に活かせるわきゃねえよなあ、などと呟いていたのですが、気がつくとここは阿佐ヶ谷で、とあるアジア居酒屋で、目の前にはとある人づてで呼んだイベント会社で働いていた石本さんが座っていたのでした。


「はじめまして、NTT営業の石本です」
「こちらこそはじめまして、石神です。今日はお忙しい中お時間いただいてしまって申し訳ありません」


そう、実際のイベント業界を肌で知っている方にお話しを聞こうと思ったのです。
僕がポケモンのイベントをおままごとで開いていることは割と知られていることですが、本物のイベント運営とはいかがなものなのか。現場で見てきた石本さんに聞いてみました。


もともとこういう系のイベント会社というのは、言うならば「イベントプロデューサー」と呼ばれるもので、僕がアルバイトで体験した設営、撤去、人員整理などのいわゆる「下っ端」の仕事とは完全に違い、企画から撤去までの「管理」が主な仕事になります。
自分の人脈の中から「使える人」を探し出し、適材適所で祭りに変換する。それがイベントプロデュース。たとえばそれはデパートの反則イベント(芸人とか呼ぶアレです)だったり、大物アーティストのツアーだったり、リゾート地や市街地での大道芸だったりします。
まずは自分の人脈、思いつきが必要な業界です。たとえ一つの芸に優れた人が一人いても、それだけでは大したイベントは出来ません。「凄い人と凄い人を組み合わせる」、そういった思いつきから「楽しい空間を提供する」、空間プロデュースという概念が必要になってくるのです。
また、これが儲けに繋がるのかどうかも問題なところです。実際、1年の主な収入は上記の反則イベントだそうで、大きいイベントなんかはそうそうあるものではないそうです。そのかわり、人とのつながりで出来ている業界ですから、「今回の出演はタダでいいですよ」と言ってくれるアーティストもいたり、またその逆でこちらが多く吐いたりすることも充分あるわけです。


なるほどなあ、と僕は思いました。
自分の楽しいと思ったことをみんなに協力してもらって共有する、そんな仕事なんですね。


結局仕事というのは人と人でやるものですから、実際の営業においても就職においても、その人の人間性というのは問われるものだと僕は思います。
今はまだ人脈などはなくとも、今この時間のコントロールできる大学生活の間に何が出来るか。それを毎日必死に考えた人の勝ちだと思うのです。
世の中どんどん、実力主義になってきています。年齢など関係ない、「使える人」のみが生き残る時代。
ということは、努力をすればしただけ報われる時代ですよね。
僕も今まで以上に毎日を必死に生きてみたいと思います。そして、社会に大きく羽ばたくのです。


とりあえず目下やるべきことは、払えない居酒屋の料金を踏み倒すべく走りとおすことです。止まると、捕まる。