ぽつーんって擬音がホントに似合うよ。




実に普通に講義を受け、さてさてこれからサークルだぞう、と意気込んでいたのが14:37。
4限が終わり、いざサークルの時間となっていたのでさっそく教室に向かったのです。
そろそろケイロクもシーズンオフということで、今後の活動について真剣に話し合う時期。
今までのような教壇から一方的に連絡事項を伝えて終わりじゃあ戦場は生き残れないと思うのです。悲しいけど、これって戦争なのですから。
そこで僕と友達である吉川くんとで話し合った結果、同系サークルである文藝学愛好会(吉川くんはそこの会長です)と同じように、話し合いの際には円卓を囲んでやってみようということになったのです。
さて誰もいない教室。まだ来ないうちに先輩である僕が率先して机を移動させていきます。こんな影から頑張る姿に女子のみんなは片っ端から惚れるといいよ。
よおし出来たぞう、と意気込んだのが16時8分。そろそろ5限の講義が始まります。
ふふふ、きっとみんなびっくりするだろうなあ。楽しみだなあ。という気持ちを胸に秘めつつ、僕は産業構造論に挑んだのでした。




帰ってくると、教室に明かりはついていませんでした。
ドアをあけると机は全てもとに戻っていて、当然のごとく誰もいません。
こ、これはどうしたことだ……階を間違えたのか……ッ?



すると、携帯にメールが。吉川くんです。
「あぁ、なんか生徒科から連絡あってさ、明日受験で使うから今日サークルなしだって。俺今日誕生日だから祝ってもらいに山んち行ってくるわ」




帰りの道の寒いことったら。