エヴァンゲリヲン 新劇場版：破

ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破　EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.【通常版】 [Blu-ray]

というわけで昨日に引き続き新劇場版エヴァンゲリヲン。
前評判というか、友人知人や噂では相当な名作と聞かされていたので
わくわくしながら再生ボタンを押しました。

※がっつりネタバレがあるぞ！　注意だ！

今作では序とは異なり、大筋こそ近いものの「破」ならではの
オリジナルストーリーが展開しています。
一番の違いというか目玉は新キャラのマリですかね。
おちゃらけたようでさばさば、ミサトのよーなお姉さんタイプのチルドレンです。
しかも胸おっきいらしい。むほほ。

「１ｓｔ」とかいうナンバーで言われないあたり、
今回ではチルドレンという名称はないのかもしれません。

あとアスカの扱いが相当変わりました。
そもそもなぜか名字が違うし、トウジのポジションにいっちゃったし（尺の都合でしょうな）
とりあえず「あんたバカァ？」的なキャラの最低限のシーンだけ撮り終えたらおつかれー、
みたいな雰囲気。退場も早かった感が。がんばれ。

観てみた感想としては、
ぶっちゃけまだ全部観ないと言えないかな、って感じです。

どうしてもこの「破」のみを評価するとすれば、
「ん？　いや、フツーの映画じゃない？」という感じ。
もちろんアニメのクオリティは随一ですしキャラクターの魅力もあるんですが、
そんなのはもう前提の話なので置いといて、特にびっくりする部分もなく
あぁ、軌道が新作つーことで変わってきているんだな、というレベルに落ち着く
そんなように思えました。

細かいところこそ違うものの、大筋はまだ旧作と同じ感じで、
あのバクダン型使徒（名前忘れた、つーか新劇場版ではコードネームがない）との戦闘と
黒板みたいな図体して腕がきしめんみたいになる使徒との戦闘がメイン。
最後の最後でいよいよ今まで見たことのないストーリーに直面し、
次回作「Ｑ」への期待は盛り上がっていく一方、という続き方をします。

つうか今んとこマリがこの映画にいらない。
もちろんＱ以降まで含んで初めて意味が出るのだろうから一概に言えないのだけれど、
ことこの「破」だけに関しては無駄なキャラだという認識は否めないです。
やったことといったら序盤で5号機を出すことで海外でのエヴァ運用の様子を描写したことと、
ドロップアウトしたアスカに変わって2号機に乗って暴れた（しかもボロ負けした）だけ。
レイが自爆に走るために必要だったか、といえばＡＴフィールドをある程度破壊しただけだし
もしその役割だけだとしたらレイががんばるとかなんとかのレベルで収拾がついたと思う。
魅力的なキャラクターなだけに、ちょっと残念です。レイ・アスカとも面識ないまんまだし。

それと作中の要所に名童謡を起用してるんですが、僕的にこれあんま好きじゃないです。
このようにあえてのミスマッチで使う手法はよく見られますが、なんか安易すぎる。
「どう！？　どう！？　うまい使い方でしょ！？」感があるし、
きちんと表現できなかったから誤魔化したような気が僕にはしてどうにもでした。

今のところ個人的にはまだ序のほうが好きです。
ま、すべては次回作に期待、ですな。

それでも、すべてが完結したら揃ってブルーレイ買いたい、と思える作品であることは確か。
こういう作品はのちのち残していきたいですもんね。