ターミナル
ターミナル DTSスペシャル・エディション<2枚組> [DVD]
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2006/01/27
- メディア: DVD
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正月の古畑は面白かったですねー。とくに初日の石坂浩二編は実に面白かった。
ばら撒いた伏線が実はすべてつじつまがあわせてあるってのは感嘆の息しか漏れなかったし、
犯人はこいつだなーとわかってたあとも石槍だとか記念碑だとかのネタが繋がってるとは思ってなかった。名作。
はい、テレビの話はここまでにして、今年最初に見た映画はこれ、「ターミナル」。
割とメジャーな映画だけど、だからといってあなどれないハッピーな物語。
主人公のビクターは亡き父との約束を果たすためにニューヨークに向かうんだけど、
アメリカの空港に着いた瞬間に祖国が戦争に巻き込まれ、事実上存在しない国になってしまった。
だもんだからビクターは「国籍のない人間」として扱われてしまい、アメリカに入国することもできず、かといって故郷のアナカルジア(だっけ?)に帰ることもできず、その空港で生活することになってしまうというお話。
わかりやすく「悪役と味方」に人間関係が別れているので割と見やすい。
空港のみんなと少しずつ仲良くなり、最後の空港を発つシーンなんかは本当に微笑ましくて嬉し涙が出てしまいそう。
人間の本当の強さがわかるときって、こういうときだと思う。
自分の存在の材料が今現在持ってる手持ちの道具しかなくて、どうしてもそれで生きていかなきゃならない。そんなときにその手持ちの道具(知識や経験も含めて)でどうやって状況を打破していくかというのは敬いそして見習うべきだと思う。
弱い人だったらそこで腐ってなにもせずに流れのまま朽ちていくだけだと思うけど、
このビクターは今あるものを最大限に利用し、なんとしても生きていこうとする強さがある。
別に本人意識してやってるわけじゃないだろうけど、そういう強さがあるとないとで人生の楽しさも大きく変わってくるんじゃないかな。それはどのまま行動力というものであるから、「まず出来ることをする」は原点にして最大の人間力なのだなあ、と改めて考えた。
それにしても心温まるストーリー。空港のみんなが本当にいいひとたちで、ビクターもそりゃ運がよかったというのもあるんだけど、その真摯な姿勢そのものに空港のひとたちも惹かれていったのは確か。きっとこんな経験した人は、どこでもステキな思い出にしちゃうんだろうな。