撤収完了後



廊下で、




飛天ちんが昨日と今日の写真を見せてくれました。




そこには、




数え切れないくらいの、





たくさんの笑顔がありました。





「こんなにみんな、楽しんでいってくれたんだよ」




あー、ダメだ。




涙が、止まらん。




飛天と、一緒に、アホなくらい泣きました。




くっそー、女の子の前で泣くとかしたくなかったのに。




人前では泣かないよう決めてたのに。




つるさんが、「暑いようならこれ使うといい」ってタオル貸してくれました。




今までの10ヶ月が、死ぬほど苦労した10ヶ月が怒涛の流れでこみ上げて、




涙という形であふれ出しました。




あーくそ。




終わっちゃった。




あんなに時間かけたのに、あっという間に終わっちゃった。




いろんな人に初めて話をしたときは、みんな「はあ?」って顔してたのに。




みんなのおかげで成功しちゃった。




みんなが頑張ったから、来てくれた人は笑顔で帰れたんだよ。




あー涙止まらん。鼻水も止まらん。




トイレにいって、飛天とわんわん泣きまくった。みんなは、待っててくれた。






さ、もうちょっとだけ役目はあるぜ。





会場締めて、みんなを打ち上げの会場まで向かわせないと。リーダーの役目は、まだあるんだから。






顔洗って、みんなのとこにいった。みんなは、楽しそうに遊んでた。






さ、鍵閉めるよ。管理側んとこにいくから、みんな出た出た。







最後に残った僕は、なにもなくなっただだ広い会場の点検を行った。







「じゃね。機会があったら、また。ありがとうございましたっ!」






誰もいない会場で、一人礼を言って、階段を上がった。






























後日出来上がった集合写真は、みんな死ぬほどいい笑顔だった。