ウソだろ、丞太郎!!




彼女の家に遊びにいってた僕ですが、知り合いにもらったモノを整理するのに時間を割かれてとくに色めくよーなコトもせず。
翌日は順調に揃って寝坊したのでした。ハハン。



今日の用事は大学に出向いてレポートを出すこと。今回は産業構造論のレポートで、日本の鉄鋼産業について。僕はかの有名な八幡製鉄所を中心に掘り下げていこうかと思ったんですけどね。まぁ、資料を読み漁るうちにめんどくなってテキトーに書いてぽいっと出しちゃいました。
コピペって世界で最高の機能だと思います。おぉい山田くん、ノーベル賞持ってきて。



で、ウチに大学にも例に漏れず就職サポートセンターがあるわけなんですけども、久々に相談しにいくことにしました。スーツの選び方、就活のスタイル、エントリーシートの書き方とか今はどういう時期なのかなどなど。


「今んとこブライダル業界を考えてるんだっけ」
「そっすね。あとは幼児教育教材関係」
「ふーん。で、この履歴書にある『偽カリスマ』ってなによ」
「あぁそれですか。いやね自分、分析力は状況把握力はあるんですけど、判断力がないんすよ。だから偽カリスマ」
「マイナスポイント書いてどうすんのよ……」



話を聞いてくれているのはメガネのお姉さんです。(そう指名しました)
もちろん相手もプロですから、実用的な話から精神的な話まで幅広く聞いてくれます。大学のこういう機関も、せいぜい利用してやらないともったいないですよね。


「うん、それで、面接はどんなキャッチコピーで行くの?」
「えーとですね。僕の苗字が仮に青島だとしたらですね、『都知事と同じ名前だった青島です』とか言えるわけですよね」
「まぁね」
「同じよーなインパクトでいくなら、いっそお笑いとかでいくと面白いかなと」
「奇抜すぎる発想だけど、まぁそれもありかもね。で、例えば?」
「どこ見てんのよォッ!!」
「キレちゃダメでしょうが」
「学生です……」
「切ないカミングアウトしてもダメだっつの」
「拙者、ギター侍じゃあ……」



『残念!!!』





「受かる気はないのね」
「はい。」