60枚デッキとの違い

入れてよい同じカードが60枚デッキは4枚なのに対して30枚デッキは2枚。確率的に考えれば必然なのだが、これはとても大きな違いなのである。
即ち「デッキの枚数は変わっても、カードの中身は変わらない」。

マスターボール」を例にあげてみよう。

自分の山札からカードを7枚見る。その中から「ポケモンのカード」を1枚選び出し、相手プレイヤーに見せてから、手札に加える。その後、山札をよく切る。

まず、ゲーム開始時には60枚デッキ、30枚ともに手札を7枚引く、その後サイドカードを3枚ないし6枚セットしてから始めるので、実質デッキの残り枚数は10枚減以上で行われる。つまりマスターボールを使った場合、50枚のうちの7枚を見ることができるのと20枚のうちの7枚を見ることができるのと、どちらが欲しいカードを引ける確率が高いか。断然にハーフデッキのほうに軍配が上がる。
構築枚数が変わってもカードのテキストが「同じ効果」であることは非常に大事であって、例えばモンスターボール*1ならば、サーチの難しい60枚デッキにより向いていることが明らかだろうし、ポケナビ*2は見れる枚数の差で30枚のほうが有利に働くのは明確である(当然コンボをつかうことによって用途は如何様にでも変わるが)。
また、ポケモンのカードにも大きな差が出る。単純にデッキの枚数が少ないので、入れられる容量が少ない。当然の話だが、大規模なコンボは使えないのである。60枚デッキではスタンダードな「レアコロロ*3」は、60枚のスロットがあるからこそできるのであって、30枚では不可能に近い。完成できないとは言わないが、完成させるためのリスクとリターンがかみ合わないのだ。
こうした理由で、30枚ではコンボというよりちょっと相性のいい、プチコンボ程度を2つ3つ組み合わせたほうが効率よく回るのである。

*1:コインを投げて表なら、山札から好きなポケモンのカードを1枚選び、手札に加える

*2:山札の上から3枚を見る。そのなかにポケモンのカードかエネルギーカードがあれば1枚選び、手札に加える。その後残りを好きな順番に並び替えて山札の上に置く

*3:レアコイルの磁気コントロールエネコロロのエネドローで永続的にドローするコンボ