2011年版ヤシマ作戦。
東北地方太平洋沖地震が起きたのが3月11日14時46分。
僕はそのとき恵比寿のカレー屋にて久しぶりに石焼きカレーにありついていたわけだけど、
その僅かな揺れがじきに大きくなっていくに連れ、
身体の奥底からじわじわと恐怖が広がってきた。
1000円のカレーを半分くらい食べていたわけだけれど、
その場で1000円札をテーブルに叩きつけて店を飛び出した。
そこには、テレビでしか見たことのない
ビルがしなり、電線が揺れ、人々が不安げに空を見上げる光景が広がっていた。
身の毛がよだつとはこのことなのか。
手の中は汗でべったりで、
とにかく何もないところにいこうと必死に走った。
妻と家族に連絡するがケータイは使えない。
会社も取引先もどこも繋がらない。
僕は途方に暮れて、とりあえずボルヴィックと傘を買って
しなり続けるアトレ恵比寿を睨みつけていた。
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とりあえず僕と妻と家族は無事です。
あの日から二日、東京は比較的平穏になりつつありますが
日本中に傷跡が残り、また生傷をえぐられるような災害が未だ起きていることに
心痛を覚えます。
無事なひとは、無事でよかった。
さて、ご存じな方は多いと思いますが、
現在日本中で「節電」を呼び掛けています。
発電所の供給不足により、被災地を始め十分な電力の確保がままならないためです。
一部ではこれをアニメになぞらえ、「ヤシマ作戦」と名付け
今この瞬間にも節電に協力している人々、企業がいるそうですよ。
慈善だ偽善だという話はひとまず置いといて、
僕らもとりあえず、できることをしましょう。
何もいますぐパソコン切れとは言いません。
暖房の設定を一度下げてください。
別に照明をろうそくにしろなんて言いません。
つけっぱなしの電気を消してきてください。
ちょっとのことで誰かの力になれるんです。
目には見えないかもしれないけど、やろう。
日本人の誇りは、思いやりの精神です。
足りないところに、電気を送ろう。
みんなの電気を少しでも送ってあげよう。
ヤシマ作戦に、僕も参加します。